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ヘルペスの治療薬にはどんなものがある?

2019年10月21日
ウィルス

ヘルペスの原因になるのは、ウイルス感染です。細菌類が原因となる感染症の多くと異なって、抗生物質の投与は増殖抑制に直接作用を発揮することにはなりません。二次感染を予防する意味で抗生物質が併用される場合がありますが、ウイルスの増殖を直接抑制するには、抗ウイルス作用を持つ治療薬を投与することが必須になります。ウイルスが細菌類などと大きく異なるのは、サイズの小ささと独立して栄養を取りこんで増殖する機能を獲得していない点にあります。

抗ウイルス薬の登場までに長期間を要したのは、通常の顕微鏡では捕捉できないサイズが小さいことと、増殖のメカニズムがベールに包まれていた点にありました。長年の研究の成果で、ヘルペスウイルスなどは、宿主の細胞にDNAを複製することで増殖することが明らかにされています。そこでヘルペスウイルスのDNA複製を阻害することで、増殖を抑制する治療薬が登場することになり治療の選択肢は大きく増えています。

抗ウイルス作用を獲得した初めての治療薬が、ゾビラックスになります。ゾビラックスは抗ウイルス作用を持つアシクロビルを配合しており、ウイルスのDNA複製を阻害することで、ウイルス増殖を抑制する作用を発揮します。しかるにゾビラックスには体内での吸収性に劣る難点が明らかになり、次世代の抗ウイルス作用治療薬であるバルトレックスが登場することになります。バルトレックスの有効成分のバラシクロビルは優れた吸収性を持ち、体内で吸収後に代謝されて初めてアシクロビルに変化します。

ゾビラックスの成分を配合したのがアラセナになります。アラセナはヘルペスによる諸症状の緩和に効果を発揮しますが、一番大きな特徴は軟膏タイプということ。アメナリーフは帯状疱疹の治療薬になります。帯状疱疹は水ぼうそうと同一原因のウイルス感染が原因ですが、近縁のヘルペスのように口唇や性器など発症場所に限定は見られません。胸部などの体幹部位のほか、四肢の末梢神経にそって病変が発症することもよくありますが、アメナリーフはそのような帯状疱疹の治療に効果を発揮します。ファムビルはヘルペスだけでなく帯状疱疹の治療も両方カバーするのが特徴です。ファムビルの有効成分であるペンシクロビルを配合。ファムビルを服用して体内で代謝されると抗ウイルス作用をもつペンシクロビルに変化して、ウイルスのDNAの複製を阻害しヘルペスや帯状疱疹の治療に効果を発揮します。